舟越保武-まなざしの向こうに

舟越保武-まなざしの向こうに

こんにちはキッチン丹です。先日岩手県立美術館にて舟越保武氏の、大規模な彫刻展に行き感動しました。

いままでの僕の彼の作品の印象は、繊細で宗教色の強い物としてとらえてましたが、数々の作品から、デッサンの正確さや、繊細さをこえた力強いかたまり感のある彫刻に驚き、圧倒されました。

有名な、ダミアン神父、原の城、聖クララ、など普段は、見れない貴重な作品が多数ありましたが、中でも私が心揺さぶられたのは、彼の生まれて8ヵ月で亡くなった男の子とその棺のなかに、大量に敷き詰められている水仙を、パステル画でかかれているもので、写真のない時代、遺影の代わりにとゆう事で、紙に涙が落ちぬ用に、必死で目をぬぐいながら、画かれた-一馬と水仙-という作品でした。

子供の顔は、死んだとは思えないほどキレイで美しく、親の愛の深さと悲しさを感じました。

晩年右半身がマヒされて左手で作られた作品で、

キリストをモチーフとした[ゴルゴダ]は、大胆な粘土のつけ方や、危うい彫りこみの深さで荒々しいタッチですが、観るものに何か迫る精神性みたいなものを、感じました。改めて尊敬の念と岩手出身なの(を、誇りに思いました。

  1. 又今回の展示会で別な芸術家にも出合いました。柚木沙弥郎さんという染色工芸で、彼の人形作品は、とても92才のおじいが作ったものとは、思えないほど心がウキウキする楽しいデザインでした。

 

 

 

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