そんなわけでその扉の向こう側。
予約の名前は『盛岡イタリアン青年部会』と勝手に命名。
通される二階。軋む階段。南部曲り屋の廃材を使って作られたという趣のある店内が逆に、鳥獣戯画の宴のごとく展開されているであろうその襖の向こうを否応にも妄想させます。
覚悟を決めてその引き手に手を掛けようとすると・・・
「鳥居さ~ん。ひさしぶり~♪」
ビクッてなったよもう(;_;)
気配を消し背後から声をかけてきた彼女の名は、紺屋町のうら若きソムリエール・上月嬢。
鳥居さ~んなんて言っているコウヅキですが、その数十分後にはその鳥居さんに日本酒をぶっかけるなんてつゆ知らず。鳥居さんもそんな不条理な運命にあるとはゆめゆめ思わず。
でワタクシどもが結局一番乗り(^^)
しばし待つこと5分。
最初にいらっしゃったのは、ワタクシが敬愛してやまない小沢シェフ!8年前小沢さんに出会わなければ今の自分は無いと思っているほどの大恩人であり、憧れであり目標です。
自分も必死で努力してムリをして、やっと顔を上げて小沢さんの方を見ると、もっと先に進んでる(;_;)という存在です。そして今日も小沢さんは、『何、鳥居君はあれなの?』といつもの口癖から話し始めるのでした。
して次に現れたのは、ワタクシの弟弟子にもあたる鹿沢シェフ。年下にもかかわらずオーナーシェフを務めるというすごい人です。いっぱいイジっちゃってすいませんでした。絡みやすくて。。ごめんなさい。
そして鹿沢さんと一緒に現れたのが今回の爆弾男、アツユキさんです。この男危険です。取扱い注意。にこやかな笑顔と共にさらっと暴言を吐き、そうそうたるシェフ達の同時ツッコミを受け、笑いの渦に巻き込んでいきます。贅沢な奴。でもイイヤツ。
しばらくしてワタクシと鹿沢さんが、やれ上座はどこだ、下座はどこだと盛り上がっているところにいらっしゃったのが、今回の会のきっかけであり発起人である福山シェフ。盛岡のイタリア料理個人店で一番長いんではないかというお店で9年間以上シェフを務めるこちらもすごい方。福山さんとは料理観がとても似ていると感じていてよくお話しさせていただいております。ありがとうございます。
ほどなくして、盛岡で生パスタっていったらこの方!盛岡イタリア料理界の貴公子・岡元シェフの登場です。
年末の忙しいところ何度も伺いましてすみませんでした。今回とても貴重な話をたくさん聞けました。ありがとうございます。
岡元さんはちょっぴし時間にルーズなところはイタリア人の心意気?!と勝手に思い込んでいたんですが(ごめんなさい)、今日は来るの意外と早いぃぃ!
これもお連れになられた伴侶様の賜物なのでしょうか?まだ心の準備がぁぁ(汗) とりあえずあいさつ!『おつかれさまですっ!!』
して時間もきたのでとりあえず乾杯。
さてさて次に現れましたるは、ヌッフデュパプのイタリア大臣、ショウさん。いつもにこにこ大人の余裕。しかし秘めたる情熱は人一倍。ヌッフの青き炎です。今話題の南部生パスタプロジェクトチームの一員として、日々新しいパスタを開発中。
そんな昌さん。愛猫家。数年前から子猫ちゃんとラブラブのご様子。カワイイですな(*^_^*)
しかしワタクシこの子猫ちゃんがはたしてネコ科なのかヒト科なのかはいまだに図りかねております・・・・
んでまたカンパ~イ。少し遅れて到着したのは、自他ともに認める万能料理オタク・八重嶋さん。
あなたは天才です!そしてヘンタイです。料理に対してね。(褒め言葉)
八重嶋さんのこなれた音頭でまたカンパ~イ♪
さてここから始まる八重嶋さんの蛸引き包丁談義。さすがオタク・・・。それに終止符を打ったのがかの爆弾男の『それ必要なんすか?』
お前は・・・・・・・
それから何人か合流し宴もヒートアップ。
熱を帯びる語気。ぶつかる魂。飛び散る汗はさながら主の涙か?そんな中密かに増え続けるのはアクネ菌か?
シェフ達から発せられる空気の震えは言霊となり、酒の神バッカスの御力により心地よい旋律となって座敷を包みます。
アツユキ君の周りだけは大きな嵐となり、奏でるメロディはさながらピアノソナタ『テンペスト』の様。
そんなこんなで6:00~12:00まで飲み放題させていただいた盛岡イタリアン青年部会一同は大きな問題もなく、無事大団円を迎えることとあいなったわけであります。
それから皆様それぞれ帰宅の途につく・・・・・・・わけでもなく、二次会に向かうわけですが、そのお話はまたどこかで。。
次回は、夏の陣、納涼会となります。
今回都合で来れなかった皆様、店休日が合わず誘えなかった皆様、興味がある皆様。
高い志を持っている方なら誰でも大大歓迎です!ぜひぜひ鳥居まで~。
それではまた。
夏にお会いしましょう。
おつかれさまでした。
~本日のスペチャリテより~
白子のポワレ 冬野菜と比内鶏のブイヨンのやさしいソース
– Latte di pesce con salsa brodo di pollo in ortaggi al burro –
P.S 岡元さん。
うちの若いのがムリヤリ日本酒飲ませてスミマセン。
あとで菓子折り持って伺います。