当店のパンは自家製で提供させていただいております。
パン生地はシェフ担当。
毎日コネコネ。
ちなみにピッツァ生地は相棒、アップレンディスタ松本君の担当。
毎日毎日コネコネコネコネ。
そんな僕たち、チャーリーズバー。
再びシェフ鳥居です。
事の始まりは昨年の震災後。
営業出来ない数日間を経て、店も片付いた、状況も把握した、何とか開店OK。というところで、パン屋さんがパンを作れないとの事(汗)。
イタリア料理屋にパンが無いんじゃ、定食屋にご飯が無いようなもの。
懊悩煩悶、東奔西走。あれこれやってたどり着いた結論は、『売ってないなら自分で作ろう。』
しかし思うのは簡単。
『お金を頂けるものに仕上げる。』
ここからがもう大変。
イタリアパン『フォカッチャ』や『チャバッタ』ならお手のもの。
でも欲して久しいのは愛しのパン・ド・カンパーニュ。お隣りフランスのものであります。
全然ワカラ~ン。
そんでもって調べる調べる調べる試作試作試作。
ー中略ー
そしてやっとたどり着いた今のバゲット(涙)。愛娘みたいなもんですはい。
県産小麦ゆきちからとライ麦を使い、水はいろいろ試した結果フランス・ノルマンディの硬水。酵母はりんごかぶどうから取りたいけれど発酵時間がとてもかかるのでやむなく生のイーストでグッと我慢。
それをコネコネミキシングして、一次発酵、二次発酵、三次発酵を経て、焼成とあいなります。
発酵中・・・ムクムク。
焼き上がり。ややデコボコですな・・・
で切り分けて提供。これが『チーズ盛り』や『ツブ貝のブルゴーニュ風』、『ハマグリとエビ・ブロッコリーのシャンパン蒸し』なんかと共に日の目を見るわけです。congratulazioni ! !
イタリア料理屋としてパンを焼いていて実感することは、、
やはりパン屋さんはスゴイ。
なにせ酵母さんは菌でして生きてらっしゃいますから、もうきまぐれ。じゃじゃ馬娘です。どう来るか分からない。今の自分には。とにかく綺麗に毎回同じ形に仕上げるのが非常に難しい。
でもパン職人さんは違う。
空もまだ白んでさえいない時間から、食材から生地までわが子のように常に見守り、すべての温度、湿度、状態に気を配り、毎日変わらぬものを作り上げる。
日々色んなところで何となく目にするものも、当たり前じゃない、きっと奇跡のようなことだと思うのです。
『料理とは、科学的根拠と歴史的経験に裏付けられた、知識と技術の産物である。』
との言葉はウイリアム・シェークスピアでしたでしょうか。大槻ケンヂでしたでしょうか。
いや、どちらでもないかもしれません。
とにかく言いたいことは、パン屋さんて、SUGEeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!