コトコトコトコト煮込んで8時間。
完成しましたサルサボロネーゼ。いわゆるミートソース。
当店では ” 短角牛と麦香豚のボロネーゼ ” と冠して平麺のフェットゥチーネでパスタとして提供しています。他にはラザーニアやピッツァなどで大活躍中。デキる奴です。
そんな当店はチャーリーズバー。ワタクシは鳥居シェフでございます。
このサルサ、山形村産短角牛の肉自体の濃ゆい旨みと、盛岡麦香豚のその香りとクセの無いそれでいてスッキリしつつもコクのある脂身の挽肉を香味野菜とトマト・ハーブ・赤ワインで煮込んだ至高のソースでありますゴクリ。(長い・・・ (´Д `))
そして本場エミリア・ロマーニャ州ボローニャのレシピに近づけるべくギリギリの量で鶏レバーを配合して、ガツーンとくる大人の味に仕上がってます。お立ち寄りの際はぜひぜひ~。
こんな主張の強いパスタを作っておりますが、ワタクシ、洋食屋さんのやさし~いミートソースも大好き。じんわりしますな。一朝一夕には出せない、今の自分には到底ムリな孤高の味です。
昨年、年の瀬を控えたその間際、盛岡洋食店の老舗『洋食みずの』がその長い歴史に幕を下ろされました。
ワタクシのようなヒヨッコが同じ料理人の立場で言える様な事はおそれ多くもないけれど、ありがとうございました。という思いで自分も日々美味探究して参ります。
そんな洋食みずの、ワタクシのお義父さん、つまりワタクシの妻のお父さんが40年以上勤め上げたお店でもあります。
奥さんと付き合い始めの頃、料理人として歩み始めた自分がお父さんの職業を教えるのを渋る彼女から無理矢理聞き出した時はぶったまげたものでした。
そんなお義父さんもみずのの慰安旅行(箱根)から先日帰って参りました(裏話)。 おみやげのまんじゅうありがとうございます。
今おじいちゃんはウチで孫と遊んでもらってます(^^)
『洋食みずの』
この名店が多くの人に残したものは、味か、レシピか、それとも時間?あるいは記憶、思い出? もしくは”その思い”なのかもしれません。
少なくともその一部は、みずのを愛した人達と、小さい頃から口にして育ったワタクシの妻の舌と大脳辺縁系に生き続けています。
またいつか必ず、その味がみなさんに届く日まで。
Grazie mille.